木曽の棧
長野県木曽郡
木曽の桟(きそのかけはし)は、長野県木曽郡にあった今は存在しない昔の橋で日本三奇橋の一つである。
日本百名橋としては番外になっている。
現在は当時、橋が架かっていた場所に一部(石垣など)が保存されているだけになっていて、橋の部分は普通の道路(国道19号)になっている。
まぁ、他の橋も結局当時のままの橋ではないので一緒だけど。
当時はこの断崖絶壁に丸太と板を組み、藤づるなどでゆわえた桟(懸橋)の道を通行していたようで、木曽街道で一番の難所と言われていた。イメージしただけでも震えそう。桟は幾度かの工事(架け替え)により、丸太など木だけでできていた個所や橋脚部が石垣になり、高欄がつき、コンクリートの柱も建てられ、と、跡かたもなくなった。今もこの道路の路肩の岩壁には、石垣を工事した際(慶安元年)の銘文が残っている。
その後(寛保元年)の修理の際の銘文もあったが、崩落があり、安全のためにコンクリート防護壁が施工された際に埋没されたみたい。
ちなみに、石垣の一部は今も保存されており対岸から見ることができる。対岸が展望場所になっている。
その恐ろしさゆえに、木曽の桟を訪れた芭蕉や子規などに俳句を詠まれている。芭蕉や子規の句碑などが対岸の展望場所付近に今も残されている。
長野県木曽郡上松町北上条
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